依頼者(クライアント)がクラウドソーシングサービスを通して仕事をお願いする時、「ひとりと契約してじっくり取り組みたい」のか「たくさんの応募の中から選びたい」のか、「一度にたくさんの人に作業してもらいたい」か、依頼の形はさまざまあります。
受注する側も、どんな仕事の受け方をしたいかで、選ぶ形式が変わってきます。
どんな形式があるか、主に「ランサーズ」と「クラウドワークス」の二つを取り上げて説明します。
「どんな仕事がしたいか」「どんな受け方をしたいか」を考えよう

まず、依頼の形は三種類あります。
- プロジェクト形式
- コンペ形式
- タスク形式
それぞれまったく違う依頼の仕方になっているので、自分のやりたい仕事はどの形式に多いのか、仕事の受け方はどんなものがやりやすいか、しっかりと考える必要があります。
「プロジェク形式」
「プロジェク形式」は、クライアントと受注者が一対一で進める仕事です。
クライアントの「こんな仕事をして欲しい」という案件に対し、受注者は「私ならこんなことが出来ます」という「提案」をします。
条件が合えば契約成立となり、その後は受注者はクライアントと相談しながら仕事を進めることになります。
仕事が完了(納品)したら契約終了となり、報酬が支払われます。
「クラウドワークス」「ランサーズ」それぞれ、契約が成立し、仕事に入る前にクラウドソーシングサービス会社に対して報酬の「仮払い」を行い、それが完了してから実際の作業に入ることになります。
「プロジェク形式」は、主にシステム開発やホームページの制作など、複数の行程からなる仕事に向いています。固定報酬制で他の形式に比べて報酬金額が高く、受注者が希望の額を提示することも可能です。
「クラウドワークス」には「時給制」という進め方もあり、「CWタイムカード」という独自のシステムを使って報酬が管理されます。
最初から最後まで一貫してひとつの仕事を仕上げたい、という人にオススメの形式です。
「コンペ」形式
「コンペ」形式は、クライアントが「たくさんの応募の中から気に入ったものを選びたい」という時に使われるもので、あらかじめ欲しい形が決まっていることが多く、受注者はそれに沿ったものを「提案」として応募します。
自分のものが採用された場合、その後の手直しなどあればクライアントとやり取りして最終的に完了(納品)、報酬の支払いとなります。
「コンペ」形式では、クライアントは仕事を依頼する時に「仮払い」を行うことになり、これが完了してから実際の募集に入ります。
「コンペ」形式は、主にロゴやバナーの制作、キャッチコピーの制作などに使われることが多く、単価は制作するものによってばらつきがあります。
募集から納品まで比較的時間のかからないものが多く、単発で自分のスキルを活かしたい、という人にオススメの形式です。
「タスク」形式
「タスク」形式は、一つの作業に対して複数の人手が欲しい時、一斉に作業して欲しい時に使われるもので、他の形式と較べて単純な作業のものが多く、募集人数も複数であることが特徴です。
受注者は仕事の内容を画面で確認した後、条件が合えばその場ですぐ作業に入ることが出来、作業が終わればその場で完了(納品)となります。その後、クライアントが成果物を確認し、承認されれば報酬が支払われます。
「タスク」形式では、クライアントは仕事を依頼する時に「仮払い」を行うことになり、これが完了してから実際の募集に入ります。
「タスク」形式は、主にデータ入力やアンケート、簡単な記事の制作などに使われることが多く、報酬は他の案件に較べてかなり安価であるものがほとんどです。
その場ですぐに始められる上に簡単なものが多いので、クラウドソーシングの初心者や記事の制作に興味があるけど初めて、という人にオススメの形式です。
自分のスキルに合った形式を選ぼう
「プロジェクト」形式は、クライアント側もある程度のスキルを持った人を採用したい傾向が強く、いきなりホームページの制作がしてみたい、という人には難しいのでオススメ出来ません。
逆に、「まずは簡単なライティングの仕事から始めてみたいな」という人は「タスク」形式のものが、「ロゴの作成なら自信がある」という人は「コンペ」形式の案件で、それぞれ力を活かせるものがあると思います。
形式によって期間も報酬もさまざまあり、「タスク」形式は安いけれどその場ですぐとりかかることが出来る、「プロジェクト」形式は長い期間かかるけど高い報酬で出来る等、仕事に使える時間と報酬のバランスも考える必要があります。
自分のスキルに合った仕事のやり方を考え、上手にこなしていきたいですね。
参考
「ランサーズ利用ガイド ランサー編 ランサーズで仕事を提案しよう!」ランサーズ
【こちらの記事もどうぞ】
■ 最初に実績を作るなら「タスク」がオススメ。「作業承認率95%以上」を目指そう!
■ 意外とバカにならない「手数料」について
コメントを残す