「クラウドソーシング」ってどんなサービス?

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クラウドソーシング英語: en:crowdsourcing)は、不特定多数の人の寄与を募り、必要とするサービス、アイデア、またはコンテンツを取得するプロセスである。このプロセスは多くの場合細分化された面倒な作業の遂行や、スタートアップ企業・チャリティの資金調達のために使われる。

(ウィキペディア:クラウドソーシング)

今まで、ホームページの作成や会社のロゴのデザイン、雑誌やWeb上で記事を書くライティングなど、「専門性」の高い仕事はそれを仕事とするプロフェッショナルの手によるものがほとんどでした。

それを、プロにこだわらず一般の人々(Crowd)の力を活用することで、より多彩で幅の広い業務を行えるようになり、また専門家に頼むより安く調達(Sourcing)出来るようになったのが、「クラウドソーシング」です。

これにより、特に専門の会社に勤務していない一般の人でも、スキルがあれば活躍出来る場が増えました。

仕事の仲介をする会社のホームページに登録するだけで、そこに出ている案件にその場ですぐに着手出来る、家にいながら大きなプロジェクトに参加出来るな ど、利用者にとってメリットの大きいクラウドソーシングですが、発注する側にとっても、細かくて人手が必要な作業を安価でお願い出来る、広く募集することで埋もれた才能を発掘出来るなど、クラウドソーシングならではの価値があり、日本でも多くの企業が利用しています。

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多様なライフスタイルが実現できるクラウドソーシング

わが国におけるクラウドソーシングの利用は2009年頃から本格化したと言われており、矢野経済研究所の調査によると2012年時点でその市場規模は 100億円を超えている。国内の市場規模はその後右肩上がりで成長を続け、2017年度には1,473.8億円規模に達する見込みであり、クラウドソーシ ングの市場活性化に伴いサービス事業者の参画も続いており、既に数十社がサービスを提供している。

総務省(平成26年版 情報通信白書|クラウドソーシング)

上記の総務省の発表によると、クラウドソーシングを利用する年代は30代の子どもを持つ女性からシニア層まで、幅広い年代が利用しているとしています。

 「場所を選ばない働き方」は、「地方に住みながら都会の会社の仕事が出来る」「仕事をする環境を自分で選べる」ことを考えれば、地方の活性化にも繋がるものです。育児や介護で家を出ることの出来ない女性や、移動が難しいお年寄りでも、パソコンとインターネットさえあれば何処でも仕事をすることが出来ます。

また、クラウドソーシングの特徴として、「仕事に関する情報、進捗をWebで管理する」ことが挙げられます。
これは、仲介するサイトの中で仕事に関するすべてのやり取りを行うことで、連絡の煩雑化を避け、情報を管理しやすいというメリットがあります。会社のように、上司の決済が必要だったり、たくさんのフォーマットに進捗を記入する面倒がなく、シンプルで分かりやすいやり取りが可能です。そのため受注者も作業がしやすく、完了までが早いことで、仕事の効率化にも繋がります。

クラウドソーシングの登場で多様なライフスタイルを実現出来るようになり、お小遣いを稼ぎたい人からフリーランスとして独立したい人まで、より自由に働けるようになったと言えます。

日本のクラウドソーシングサイト

パソコン

日本では、現在多くの仲介サイト(クラウドソーシングサイト)が存在し、会員の数も100万人を超えると言われています。

 

クラウドソーシング「ランサーズ」

その中でも、2008年に設立されたランサーズは「依頼件数77万件・依頼総額639億円超」を謳っており、国内でもトップクラスのクラウドソーシングサイトと言えます。
「Yahoo!」や「GREE」など大手の企業も参加しており、案件の種類もWebデザイン系からロゴやイラストの作成、ライティングや写真撮影など幅広く揃っています。

ランサーズでは、発注者(クライアント)からいったんお金を預かり、仕事が完了してから受注者(ランサー)に振り込むという仮入金制度を採用しており、ランサーとの連絡が途絶えたり案件が中断した時でもお金が戻ってこないという心配がありません。また、受注者(ランサー)にとっては、仕事をしたのに報酬を払ってもらえないというトラブルを防ぐことも出来、双方が安心して利用出来る仕組みになっています。

 



クラウドワークスは2012年に設立された会社で、80万人を超える会員が利用しています。
約70業種の案件があり、大手企業のほか岐阜県や静岡県とも提携を開始しており、地方の活性化にも力を入れているクラウドソーシングサイトです。
2014年12月に東京証券取引所マザーズ市場に新規上場を果たしています。

「クラウドワークス」も、クライアントによる前払い制を採用しており、受注者は報酬の入金を保証されています。「CWタイムカード」という独自のソフトウェアを用意しており、クラウドワークス上で時給制の仕事が出来ることも特徴です。
また、「みんなのお仕事相談所」というクライアントや受注者が相談出来る掲示板を設けており、契約や税金のことなど何でも気軽に話せるようになっています。

 

その他、大手としては、主婦向けにデータ入力など事務系の案件を揃えている「シュフティ」や、独自のステップアップシステムで報酬の増加を目指せる「サグーワークス」、ライティングの仕事に特化した「shinobiライティング」など、独自のシステムでより働きやすい環境を提供する会社が増えています。デザイナー向け、エンジニア向けなど職種も様々で、働きたい人が自分に合った会社を選べるのが、現代のクラウドソーシングの特徴だと言えます。

より働きやすい環境を

クラウドソーシングは、アメリカでは日本よりずっと以前から働き方の主流として定着しています。

クラウドワーカーのコミュニティもたくさんあり、盛んに交流することでスキルの停滞を防ぎ、情報を共有しています。

利用者が増える一方、そのようなワーカー同士でコミュニケーションをとれる場がまだまだ少ない日本ですが、今後はもっとワーカー同士の繋がり、スキルアップをはかる機会を増やすことが、クラウドソーシングの世界を拡げていく上で必要だと考えます。

何処に住んでいても、主婦でもお年寄りでも、自分のスキルを活かせるクラウドソーシングの世界。

より働きやすい環境を整えることで、今後さらなる成長を期待することが出来ると言えます。

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