「クラウドワークス」は、3月18日に「【女性の働き方調査】クラウドワーキング経験者の利用動向」を発表しました。
これは、「クラウドワークス」のリサーチサービス「クラウドワークスリサーチ」が調べたもので、「クラウドワークス」で実際に働いたことのある女性500名を対象に行われたものです。
「稼ぎたい額」と「実際の月収」の差

調査対象500名のうち、30代が45%、40代が26%、半数以上が子どもを持っていることが分かります。
これは、子育て中の女性の利用が圧倒的に多いことを示しています。

「クラウドワーキングをする理由」としては、1位が「時間と場所にとらわれない働き方をしたいから」で73.4%、次いで「生活費を稼ぎたいから」が2位で61.8%、「自由に使えるお金を稼ぎたいから」が56.0%で3位となっています。
子育て中で外への仕事が制限される女性にとって、クラウドソーシングという働き方は、「生活費を稼ぐ選択肢の一つ」と考えていると言えます。

続いて、「クラウドワーキングの最高月収と希望月収」では、希望月収が3万円~5万円未満が18.6%で1位、5万円~8万円未満が16.6%で2位、1万円~3万円未満が16.2%で3位、4位に10万円~15万円未満で15.0%となっており、対して実際に稼いだ最高月収は1万円~3万円未満が30.2%で1位、1万円未満が25.4%で2位、3万円~5万円未満が15.6%で3位となっています。

これを見ると、「希望する額」と「実際に稼げている額」では大きな差があることが分かります。
「希望する額」で最も多い「3万円~5万円未満」では、実際の最高月収でもそれくらいになる人が同じような割合で存在しますが、「10万円~15万円未満」稼ぎたいと思ってもそれくらい稼げている人は希望する人の半分以下であり、「8万円~10万円未満」を境にぐっと下がっているのが分かります。
一方で、「1万円~3万円未満」稼いでいる人が3割以上を占め、次いで「1万円未満」の人と合わせると、実際には半数以上の人が3万円未満の収入しか得られていないことが分かります。
これは、実際には希望する額ほど稼げていない人が大多数いるということであり、上記の「クラウドワーキングをする理由」2位の「生活費を稼ぎたい」という気持ちとは反比例しています。
ワーカーの詳しい状態(どのようなスキルや資格があるのか、社会経験は何年か、どんな環境で何時間仕事をしているのか等)が今回の結果では明かされていないので推測しか出来ませんが、「クラウドソーシングでしっかりと生活費を稼ぐのは厳しい」という現実を見てとることが出来ます。
「時間や場所にとらわれない働き方」がクラウドソーシングの魅力ですが、実際には労働力を安く買い叩かれている案件も多く、「割にあわない」と感じることが私もよくあります。
実際に希望額を稼げている人というのは、Webデザイナーやエンジニア、アプリ開発等スキルの高い人、単価の高い案件を安定して受けていくことの出来る人であり、私のように特にスキルもなく、ライティングなど特に単価の安い案件を中心に仕事をするしかない場合、希望する額まで稼ぐには相応の時間が必要であり、またスキルの上達が不可欠であると思います。
クラウドソーシングの世界は、スキルの上達とともに受けることの出来る案件も増え、また一つの案件でも継続して受けることも出来、報酬の交渉も出来ます。自分次第で収入を増やすことが可能だというのはクラウドソーシングの大きなメリットであり、長期的な目で取り組むことによって、自らのスキルを高め、報酬を上げていく努力が、ワーカーにとって必要不可欠ではないでしょうか。
クラウドソーシングで自分の道を切り拓く

「仕事と子育ての両立に必要なこと」では「夫・家族の理解・協力」が81.4%で1位ですが、「保育園の待機児童の解消」や「託児サービスの無料化・低額化」など、国や自治体の援助がまだまだ足りていないと実感している人が大多数いることが分かります。
また、29.0%の女性が「子育て経験を活かした女性の就業・起業に対する支援」を希望しており、出産や子育ての経験を活かしたいと思っていることや、起業するという選択肢も考えていることが分かります。
これは女性だからこそ出来る分野のことでもあり、今後はこのような世界で活躍する女性がもっと増えるといいなと個人的には思います。

最後に「クラウドワーキング開始前後での生活の充実度の変化」ですが、74.0%の人が「生活の充実を感じる」と答えており、上記の結果を踏まえると、「稼げる額が少なくても生活は充実している」と考えている人が大多数を占める結果となっています。
私の場合は、子どもを保育園に預けられずに外に働きに出ていけない中で、少しでも自分の力で収入を得ることが出来る喜び、書くという好きなことが活かせる喜び、クラウドソーシングを始めてからさまざまなものに興味を持って生活しているということも喜びだし、その一つとしてこんなサイトを立ち上げたことも、喜びだと思っています。
新しい働き方を得たことで、今後の人生についても、ライターとして生きていきたいという目標が出来ました。
クラウドソーシングは、関わり方次第で自分の人生をさらに良くするものであり、成功するにはワーカー主体の働き方を模索していくことが必要だと思います。
どう働くか、どう稼ぐか、ワーカーそれぞれが自分の頭で考え、行動していくことによって、新しい道が拓けるのではないでしょうか。
今後は、クラウドソーシングで自分の理想の働き方を手に入れた女性が、もっと活躍する場が増えるといいなと思います。
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