「美味しくないパン屋らぁてあるかえ?」

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今朝のこと。

毎朝夫と息子が食べるパンは、近くの市で地元の人が焼いたものを買ってくるんだけど、今日食べる分でなくなってしまった。

ふと、

「たまには違うの買おうかね。美味しいパン屋に行きたいね」

と呟いたんだけど、それを聞いた夫は

「何処も美味しいやか」

と答えた。

「え?」

「美味しくないパン屋らぁてあるかえ?」

「・・・・」

一瞬、思考が止まってしまった。

・・・そうでね、美味しくないパン屋さんらぁて、行ったことないわ。

「そうやね」

と答えたけど、なんていうか、こう返せるこの人は良い人だ、と思った。

「足るを知る」

ってこういうことなのかもしれない。

好きなパン屋さんは二つあって、一つは住宅街の中にあって店主さんがひとりで焼いている、ハード系を揃えるとこ、もう一つは市外だけど規模も大きくて種類も豊富なとこ。

どちらもそれぞれ好みのパンが売られていて、たまに買いに行くのが楽しい。

どうして「美味しいパン屋に行きたい」って思ったんだろう。

あるのにね。

私たちは飲食系は新規開拓が得意(?)じゃなくて、好きになると一つのお店ばかり通ってしまう。
子どもが産まれてからは子連れでは行きづらくなったお店もあるけど、月に一度は通っているインドカレーのお店なんかは、息子を連れていくとあやしてくれたりして、とても楽しい時間を過ごせる。

慣れた空間で気楽にゆっくり過ごすのが好きなんだろうけど、そこの店員さんと親しくなったり、「また来よう」と思うきっかけがちょこちょこ生まれる瞬間が私は好きだ。

何処でも気に入るわけじゃなくて、やっぱり通うには理由がある。

もっと美味しいと思えるお店なんて、探せばあるんだろうけどね。
必要ないんだよね。

上を見ればキリがない。

もちろん、更に良いものを探す気持ちは大切なんだろうけど。

マイナスな部分が大きくなってしまったら、気持ちも変わるかもしれない。
そうでないなら、無理に新しいとこなんて知らなくてもいいか。

そう思いながら、午前中息子を車に載せて、市外にある大きなパン屋さんまで走り、たっぷり買い込んできた。

チョコチップ入りの塩パンなんて楽しみ。

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