Twitterでフォローさせていただいている、鳥井 弘文(@hirofumi21)さん。
もともとご自身のブログ「隠居系男子」が好きでいつも拝見しているのですが、他にも、「これからの暮らしを考えるウェブメディア 灯台もと暮らし」というウェブサイトを運営されています。
この「灯台もと暮らし」、見ていただけると分かるのですが、サイトの作りがとても素敵で・・・写真とテキストのバランスが良く、とても読みやすい。その場の雰囲気を存分に伝えてくれる写真(構図がとても凝っていて、ひと目でたくさんの情報を与えてくれる)の数々と、明朝体で綴られるあたたかい言葉が、どの記事からもその場所への愛情を伝えてくれます。
スマホで開いても、同じように適度な余白をとってあるページを下にスクロールさせながらゆっくりと読むことが出来ます。
サイトのコンセプトは、
このメディアは、目まぐるしく変化するように見える今の世の中を頑張って生きるあなたが、もう一度暮らしを見つめ直すためのきっかけが載っているかもしれないメディアです。
とある通り、さまざまな地方・地域を特集し、そこに住んでいらっしゃる人々や取り組みなどを紹介しています。現在は徳島県神山町や島根県海土町、島根県石見銀山などの地域が特集で組まれており、そこに暮らす人々の様子が本当にリアルに伝わってきます。
「灯台もと暮らし」は、「郷に入る」「語るを聞く」「営みを知る」など6つのカテゴリーから記事が構成されており、それぞれのテーマに沿ってお話が展開されていきます。
最近特に気に入っているのが、【島根県石見銀山・群言堂】泊まれば、もうひとつの我が家になる。築227年の暮らす宿「他郷阿部家」という記事。
これは島根県石見銀山を特集している記事の一つで、「郷に入る」「営みを知る」のカテゴリーのものですが、文字通り、1789年に創建された古い武家屋敷をどう「再生」させたのか、携わった方々や家の営みをじっくりと紹介されています。
阿部家は松場夫妻や島根県の大工さん、そして群言堂の建物やモノづくりにおいて欠かせない元左官の梶谷稔さんが、じっくり手をかけて直していきました。その際、きれいにしすぎず、さらに古いものを磨いて活かすことをとても大切にしていたといいます。
引用【島根県石見銀山・群言堂】泊まれば、もうひとつの我が家になる。築227年の暮らす宿「他郷阿部家」
その地で暮らす方に見つけられ、色んな人の手によって修復された古い家は、ゆっくりと「暮らす場所」に戻っていったと言います。
古いものは古いままで、何でも新品にせず、そこに根付いたものを活かすという発想が素敵だと思いましたが、ページに載っている写真からは、愛着を持って修繕されたであろう石見焼の甕(かめ)を用いた洗面台がとても美しく見えます。
2008年からは宿泊の出来る宿として運営されていくのですが、夕食は宿のスタッフも交えて皆でテーブルを囲んだり、提供されるご飯も昔ながらのかまどで炊かれたおにぎりだったり、家そのものとの繋がりがとても濃い。
それぞれ特徴のある三つの部屋も、本を借りて読むことの出来る書斎も、写真からは「そこに居る誰かが想像出来る」というぬくもりを伝えてくれるような。
それは、そこに住みながら修繕を重ねていった方の手や息がしっかりとかかっているから、家と住む人が会話してきたから、「暮らす場所」としての役割をどっしりと担っている。そんな気がします。
機会があったらぜひ家族で泊まってみたい。
心からそう思える記事です。
ぜひ読んでみてください。
【島根県石見銀山・群言堂】泊まれば、もうひとつの我が家になる。築227年の暮らす宿「他郷阿部家」 (「これからの暮らしを考えるウェブメディア 灯台もと暮らし」)
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2016年3月28日、「灯台もと暮らし」で私の住む高知県の特集が始まりました。
会いたいひとが暮らす町【高知県嶺北・土佐町】特集、はじめます。
自分の県が取り上げられるなんて嬉しい・・・(涙)。
ちなみに、私はLINE@も登録しています。
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