さて。
現在、クラウドソーシング「ランサーズ」で受けさせていただいている案件は文字単価1円と0.8円のもの、そして直接契約でお仕事をいただいている分は1.5円のものと、少しずつまともな額で書けるようになってきたヒロです。
今月の報酬額は過去最高になることが確定しています。
と言っても、今まで稼いでいた額が4万円未満という低さなので、そら頑張ったらすぐに超えるんだけどさ。
報酬に関しては、とにかく「文字単価(記事単価)」と「書いた本数」が重要なんだけど、一番は文字単価の高さが物を言うなぁと実感しています。
本数は書くスピードを上げることで数をこなしていけるけど、それでも単価が低かったらね、やっぱり大きな稼ぎにはならないしね。
いま、初めて1.5円という私にとっては一番の高単価でお仕事をさせていただいているけど、書く本数が増えれば増えるほど、ほかの案件と報酬の差が大きいなと思う。
今日は、この文字単価が1.5円になった経緯について書こうと思います。
未経験の分野でもあきらめずに書き続ける
直接契約のクライアントさんは、実際にお会いしている方。
アフィリエイターとしてバリバリ活動されている方で、稼いでいる額も相当なもの。アフィリエイトサイトの運用も慣れていらっしゃって、いずれアフィリエイトを始めたいと思っていた私は、以前からこの方の下で記事を書きたかった。
勉強になると思ったから。
ほんで実際ものすごく学ばせていただいています。
ちょうど外注さんを探していらっしゃるところだったので、私の方から「書かせてください」とお願いしました。
最初にテスト案件のような形でいただいたものは、初挑戦の投資分野。
「ランサーズ」や「クラウドワークス」と違い、実際にお会いした方のお仕事というのは、いやが上にも緊張した。
投資に関しては、私自身投資信託をやっていたのでまったくの初心者ではなかったことが幸いして、楽しく書かせていただきました。
が、「自分が楽しく書く」ことと「記事のクオリティ」はまた別のもの。
何とか合格はいただいたけど、きっと100点満点ではなかったと思う。
普段恋愛系やダイエット系、婚活系など自分の得意分野の記事ばかり書いていた私にとって、金融など難しいテーマは敷居が高く、今まで手を出したことがなかった。
投資なんて、実際にやっている人が書いた文章って読むと分かるもんね。素人が書くと「コイツは知識が浅い」ってすぐバレる。
それでも一生懸命取り組んで、まず「書けた」ことが私にとっては良かった。何でも経験やきね。
で。
それから文字単価1円で書かせていただくことが決まったんだけど、指定されたサイトはこれまた未経験の保険分野でした。
保険も、幅広い上に検索で上位に表示される記事はどれも専門性の高いものが多い。
これは大変だ、書けるだろうかとめちゃくちゃ不安だったんだけど、与えられたテーマは「学資保険」。
学資保険は、息子が産まれてからめっさ勉強した分野。パンフレットもいくつか取り寄せたし、取引のある保険会社の担当者に話を聴くこともできていたので、これはラッキーでした。
・・・保険会社からもらっていた見積もりなどを処分してしまった後だったのは痛かった・・・orz
ともあれ、改めて勉強を始めたわけだけど、いくつか記事を書いたところでクライアントさんからお願いされたのは
「構成案から作ってください」
ということだった。
それまでは、記事のタイトルや見出しまで、クライアントさん自身が方向を決めてあらかじめ用意してくださっていた。
なので、それに添って記事を書いていけば良いので迷う部分が少なく、加えて「こんな形で書いていけば良いのか」と構成を学ばせていただくことも多かった。
が、自分で構成から作るとなると、げにまっこと難しい。
初めての分野でしかも保険という専門性の高さもあり、最初は四苦八苦しながら何とか書き上げた。
構成案を一度クライアントさんに提出、訂正や追加などの修正をいただいて再度書き直してまた提出、OKをもらったら本文を執筆。
一本の記事にかかる時間は相当なもので、だけど実際の報酬は本文の文字数で決まる。
当初、構成案と本文の執筆は別で報酬があると勘違いしていたんだけど、よく考えたらそんな訳ないよねぇ。
「これは割に合わないなぁ」と正直に思いました。
でも、顔を上げて考えたことは。
ほかの恋愛系の記事だって、構成から執筆まで私がひとりで担当しているものがほとんど。
それがストレートにいくか構成の段階でクライアントのOKをもらうプロセスを踏むかの違いであって、こちらは時間はかかるけど、本来はこちらの方が執筆後の書き直しの手間が少なくなるので効率が良いのかもしれない。
まして専門性の高い保険分野、ド素人の私が0から書いて何度も修正の指示をもらうより、構成の段階からクライアントさんの意向を確認できる方が書きやすいはず。
「これは私にとって保険分野の実績を作ることのできる良い経験だし、何より学べることが多い」
そう思ったのは、ひとえにこのクライアントさんを信頼していたから。
いつも的確に指示を出してくださって、読む側の意図の説明なども詳しく解説してくださったり、とにかく「自分のサイトに愛着を持っている」ことが伝わる。
「ランサーズ」などで仕事をしていても思うんだけど、この、「自分のサイトに愛着を持っている」クライアントさんはとにかく記事に対して込める気持ちが深く、ライターへの注文はそれが反映されている。
与えられる「課題」はライターにとって学ぶことばかり、得るものは大きい。
ここで踏ん張ったら自分も成長できると確信していたので、そのまま書かせていただいていました。
「割に合わない」と感じる仕事でも真面目にやること
クライアントさんは、一度確認してくださっていた。
「もし割に合わないと感じたら言ってください」
と言われてはいたんだけど、上記のこともあって、そのまま文字単価1円で書かせていただいていました。
保険の記事は難しい。細かい部分まで調べることがあって、分からないことはお付き合いのある保険会社の担当者まで問い合わせたりして、とにかく時間がかかる。
そして、そういう努力がきちんと記事に現れていたのかというとそんなこともなく、そのうち、私のほかにそのサイトで書いているファイナンシャルプランナーの方にいくつかの記事を任せますという連絡が入った。
あーー、うん、私の記事じゃダメだよねぇ・・・。
と落ち込んだものの、そら読む側からすればド素人より専門家の書いたものの方が100%ためになる訳で、これもサイトを大切にしているクライアントさんの気持ちが分かる。
そこは割り切ることも必要で、とにかく私は任された記事をしっかり書こうと、それだけを考えるようにしていました。
そして年末。
請求書を送ってくださいとクライアントさんから連絡が入り、添付していただいた12月の報酬を計算したファイルを開くと。
文字単価が1.5円で計算されていました。
え、これほかの人と間違えちゃーせんろうか。
まず最初にそう思った。
だって単価アップしますねという連絡はいただいていないし・・・。
が、記事のタイトルなどは私が担当したもの、一応その金額で請求書を作成し、「間違いでしたらすぐに作り直しますので」と添えて送らせていただいたら、
「1.5円で間違いないですよ」
という返信をいただいた。
・・・ちょっと泣きそうになりました。
0.5円であっても、クライアントさんの方から上げる意思を示してくれるなんてことは、ライターにとってアホほど嬉しいことだと思う。
文字数を相談なしで増やして報酬は据え置きという対応を平気でしてくるクライアントがいる一方で、こういう人の下でお仕事ができることは、げにまっこと幸せなことです。
どうして単価が上がったのかは分かりません。いや訊けよ。いや怖いでよ。「なっし上げてくださったんですか?」なんていちいち尋ねるのは野暮やお。
単に割に合わないことをさせて申し訳ないと思ってくれたのかもしれない。それでも。
心の底から感謝しました。
どうであれ、私の書いたものに価値を見出してくれたのかもしれないと。
何かを認めてもらえたのかもしれないと。
これからも精一杯このお気持ちに応えていきたいと。
そう思いました。
今月もこのクライアントさんの案件に取り掛かっています。
文字単価が上がるということは、単純に喜ぶだけじゃなくて「これからも記事の質を担保し続けていく」ことが課題になる。
「この人に書いてもらって良かった」と思ってもらうために。
読んでくれる人に「得るものがあった」と思ってもらうために。
割に合わないと感じることでも、自分のためになるなら書き続けることもライターとして成長するためには必要なんだと、つくづく実感しました。
自分のやる気が増すことが嬉しい。
クライアントさんとの信頼関係は、こうやって地道にやっていくことで少しずつ得られるもんなんだと思います。
本当にありがとうございます。
これからも精進して参ります!
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