普段はクラウドソーシング「ランサーズ」と【クラウドワークス】でお仕事を受けているヒロですよこんばんは。
先日、あるクライアントからメールを受け取りました。
内容は、大雑把に言うと「ランサーズを通すと手数料がかかるので直接取引にしませんか?」という感じ。
それまではランサーズのメッセージでやり取りをしていたのに、急に「次の依頼につきましては外部のアドレスで送らせていただきます」とありました。
そのクライアントの仕事は、ある商品を使ってそのレビュー記事を書くというもの。
一ヶ月の使用感について写真を交えながら記事を書いてくださいという内容でした。
使う商品についてはクライアントの方からこちらの自宅に送っていただけるということで、そこで住所や電話番号を教えてしまった私に最初の落ち度があります。
ある日、いきなりiPhoneのメッセージでそのクライアントから連絡があった時はびっくりした。
・・・ちょっと非常識じゃないかえ?
商品を送ってもらうために教えた番号を一方的に使われるらぁて、あんまり気分のえいもんやないでねぇ。
で、開いてみると上のような内容で、何となくそんな予感はしていたけど、やっぱりなぁという感じでした。
「直接取引」はライターにとって不利でしかない
ランサーズの「利用規約」「第24条 本サイトの取引に関する禁止事項」には、
(12) 本サイトを介さずに行う直接取引やそれを勧誘する行為、又は、勧誘に応じる行為。(本サービスで取引開始をした会員と再度取引する場合を含む)
とあります。
また、「第33条 違約金及び損害賠償等」には
2.会員が第24条第1項第12号に違反し、本サービスを介さずに直接取引(直接取引を誘引した場合、または直接取引の誘因に応じた場合を含む)をした場合には、会員は前項に定める損害賠償金とは別に、違約金として、当該行為がなければ支払われていたと推定される第10条で定める弊社手数料の2倍に相当する金額(その額が100万円に満たない場合は100万円)を支払うものとします。
と定められています。
「直接取引」は立派な規約違反。
これってね、ライターにとってのメリットってないと思うがよね。
だってよ、そのクライアントがよ、納品して必ず報酬を払ってくれるって保証はどこにもないやんか?
逆に、規約違反を犯してるよっていう弱みを相手に握られることになる。万が一支払われなくても、もちろんランサーズには言えないし、事を大きくすれば必ず最初の契約がランサーズであったことはバレる。
クライアントの方は身分を変えて発注することはできるけど、ライターはそうはいかない。
登録の時に身元を証明する書類を提出する以上、一度NGになったらもう戻れない。
違約金を払う上にそれじゃぁねぇ、ほんま割に合わんと思うちや。
契約書作ったらとも思うけど、そんな手間踏んで契約やり直すやったら、ランサーズ上で仕事しゆ方がマシやと思うで。
クラウドソーシング会社を通して仕事を受注するメリット
確かに手数料20%は高い。ランサーズなんてタスクまでしっかり取るからね(クラウドワークスはタスクは手数料無料)。
だから、「直接取引」だと丸々報酬が手に入るわけだから、ライターにもクライアントにも魅力的だろう。
でも、その手数料の中に「安心料」が含まれてると私は思っている。
エスクロー(仮払い)システムのおかげで報酬は保証されているし、何かトラブルがあっても最悪会社に言うことができる(基本は双方で解決しろって言われるけどね)。
ランサーズやクラウドワークスなどのクラウドソーシング会社で仕事をすると、報酬の支払いが完了した後で「評価」を双方つけることになる。
これで良い評価を積み重ねることで実績を作ることができるし、稼ぐ額が大きくなればランキングに名前が載ったり、プロとして認定されることもある。
こういう分かりやすい評価っていうのは、自分をアピールするために大きな武器になるからね。
どこかのメディアでライターを募集していたとして、応募する時でも「ランサーズでこれだけの実績があります」ってURLつけて送れば、ひと目で実力を見てもらえる。
クラウドソーシング会社を通して仕事を受注するメリットは、ライターにとってほんまに大きいものやと思う。
こういう諸々の良い面を考えて、手数料を支払うのは当然かもな、と。
フリーランスとして仕事する以上、自分の身は自分で守っていかなくちゃいけないけど、安易な「直接取引」は身を滅ぼすことになる。
上のクライアントは、もちろん断りました。
悪気はないのかもしれんけどね。ほんまに手数料がもったいないから、「直接取引」だと双方得するよって気持ちながかもしれんけど。
けんど、ルールを逸脱することを平気で言えるクライアントなんて、正直考えもんやと思います。
クラウドソーシングで働くライターは「個人」が多いから、会社でも法人でもないから、どこかで甘く見られてる気がする。
何かあってもお互い責任取れないのに。
結局最後は簡単に切り捨てることができる。だから簡単に「直接取引」なんてルール違反を持ちかける。
しっかり稼ぎたいなら。
クラウドソーシング会社のルールを守ることは必須やし、それによって自分の身が守られていることも考えて仕事するべきやと思います。
コメントを残す