さて。
今年も30日になってしまった。
毎年、師走はあっという間だよなぁ。
春に開業届を出してから正式に? フリーランスとなった2017年は、私にとって人生初の「ライター」という生業を突っ走った一年でした。
2016年は「ランサーズ」と「クラウドワークス」に登録して、まったくの未経験から「記事を書いて報酬をもらう仕事」を始めた年。
何もかもが手探りで進める中、それでも自分の得意な恋愛の分野で何とかパートくらいの稼ぎを手にすることができていた。
今年は活動の場をメディアに移して、稼働時間が長くなると同時に収入は倍以上、11月の報酬は過去最高を記録しました。
それもこれも、ひとえに私を採用してくださった各メディアの編集部の方々、そして家族、友人のおかげです。
ありがとうございます。
クラウドソーシングをしていた2016年とは働き方もがらりと変わった今年、本当に実りの多い一年となりました。
メディアで書くことの恩恵

今年の2月、最初に採用していただいたのは株式会社ヒトメディアが運営する「DRESS」さまでした。
初めて編集部の中で担当の方が付く、という現実は、それまで主に個人のアフィリエイターさんとクラウドソーシングを通じてやり取りしていた私には、大きな変化でした。
まず、すぐにフィードバックがいただける。複数の方に目を通してもらい、修正箇所を指摘してもらえるというスピード感は、私にとても合うと今も実感しています。
そして何より大きな恩恵が、「記名入りの記事が世に出せる」ということ。
最初はもうビビりまくりだった。怖い。「どんだけ下手なんだコイツ」と思われたらどうしよう、ネットで批判されたらどうしよう、と最初はライターネームも「ヒロ」にして、とにかく反応に怯えながらの公開でした。
が、当然のことながらこんな駆け出しで何の実績もない人間の書いたものなんて、反響があるはずがない。「あ、そうかまだまだ自分は印象に残るようなライターじゃないんだな」と良い意味で了解し、それからは何か肩の力を抜いて書けるようになりました。
自分の名前を出すってね、本当に勇気がいる。
個人のブログじゃないんだよ。会社が運営しているメディアなんだよ。
もちろんきちんと編集してもらえるのでその都度修正しておかしなものは出さないけど、それでもね、そこの名前を背負って記事を出す以上、何かあれば編集部の方々に迷惑をかけることになる。
なので、「最後まで書いたものには責任を持つ」。これだけは、最初から今もこれからも、ずっと心に覚悟を決めています。当然のことだけどね。
それから、主婦の友社が運営する「OTONA SALONE」さまに採用していただきました。
こちらも、担当の方がいつも丁寧に記事を読んでフィードバックをくださり、私の長所を伸ばす書き方を指導してもらえたのは本当に幸運だったと思っています。
「OTONA SALONE」さまでは人生初のPR記事を書く機会もいただき、大きな経験になりました。
それから採用していただいたポットラック株式会社が運営する「WOMe」さまでは、初の夫婦関係や家族についてのテーマで執筆する機会をいただき、「幸せ夫婦コラムニスト」という肩書をいただきました。
こちらで連載している「幸せ夫婦コミュニケーション術」は60を超えました。基本、夫婦関係は妻が一枚上手のほうが健全に続くと考えている私の考えを、がっつりご紹介しています。
それから「Grapps」さま、「&Lady」さまと記名入りで書かせていただけるメディアさまが増え、「書く場」のある幸せをしみじみと感じています。
「ライター」の私とちゃんと向き合ってもらえることの喜びは、何にも代えがたいプレッシャーを与えてくれる。
楽な仕事なんてないんだよ。
「好きなことを仕事にする」なんて言葉が流行って久しいけど、それは決して「楽をして稼ぐ」ってことじゃない。
報酬を得るからには、必ず責任がつきまとう。それは、逆に言えば「下手を打つと採用を切られて仕事が0になる」ことと同じ、気を抜いて書いていたらその姿勢は必ず見抜かれる。
だから、私には良いプレッシャーが必要。
「望まれている」と。「良いものを書いて出すんだ」と。
それが、私を書くことに真摯な気持ちで向き合わせてくれると思っています。
クラウドソーシングで頑張っていた頃は、自分の書いたものがどこで公開されているかも知らされないことがあった。もちろん、未経験の初心者なんだからそういう扱いでも仕方ないと今でも思っています。
でも、メディアは違う。しっかり名前とプロフィールを出して書けるということは、それだけ私個人をメディアを通して知ってもらえる。
その恩恵の大きさは、執筆を始めてもうすぐ一年になる今、つくづく大きいと感じています。
記事の報酬もクラウドソーシングの倍以上、それだけの責任と自負を、これからも忘れずに精進していこうと思います!
「コミュニケーション力」を磨いた一年

クラウドソーシングから離れてメディアでの執筆が中心になってから、とにかく多くの方とメールや電話でコミュニケーションを取る機会が激増しました。
ライターへの応募から、採用後の打ち合わせや執筆のテーマ、納品やフィードバックなど、それぞれの担当者の方と個別にやり取りをするのですが、ルールが違うのでそれに合わせたやり方でしっかり進めていくことが大切。
特にテーマに関しては何度もやり取りを重ねて形を固めることが多いので、自分なりに書きたい方向性などはちゃんと示さないと担当の方も困ってしまう。
向き合うべきなのは、担当の方や編集部ではなく「読者」だと、私は思っています。
なので、一緒に読者のほうを向いて記事について考えてくださる担当の皆さまには、本当に感謝の気持ちしかありません。
どちらもある程度自由に書かせていただけているので幸せだけど、やっぱりやり取りを重ねることを面倒くさがっていたら良いものは絶対に出せない。
自分が、気持ちよく執筆するために。より多くの読者の方に楽しんでもらうために。
なるべく早く返信することや、気になることはすぐにお伝えすることなど、これもスピード感が重要だよねぇ。
常に書かせてもらえることに感謝しながら、フィードバックをもらえることに感謝しながらの一年でした。
SNSに向いていないことを知る

ツイッターも仕事用のフェイスブックも、インスタグラムもアカウントはあるのですが、今年はどれもちゃんと運用できませんでした。
何だかなー、どうしてすぐ更新を忘れてしまうんだろう。
自分を知ってもらう場として今の時代欠かせないのがSNSなんだけど、どうにも億劫さのほうが勝ってしまい、書いた記事のアピールもあまりできなかった。
距離感が上手くつかめない。いいねを押すのは抵抗ないんだけど、例えば「この人と関わりたい」と思ったときに、どこまで近づいて良いものか感覚がわからない。
ネット上であまり親しくなりすぎると、次にしんどさが襲ってくる。その理由は「リアルで会えないから」という部分が私の場合は大きいんだけど(一度お会いしたことのある人なら割ときちんと対応できる)、ほんま難しいよね、SNSってね。
特にツイッターなんかは、他人の発言に敏感な人が多いので、「こんなことつぶやいたら○○さんが気にするかも」とか思い始めるともう何も言えなくなることがしばしばだった。
意図しない方向に受け止められることはやっぱり悲しいし、文字の限界だなぁと思います。
でも、もちろん仕事を上手く進めるならそんな姿勢じゃマズいわけで、来年はもっと勉強します。どんな手段であれ、自分を知ってもらう機会を活かさないのは宝の持ち腐れ。
気持ちのよいコミュニケーションを取れるように、私自身もっと「客観的な視線」が必要だなと感じています。
病気のこと
正直に言うと、10年患っている関節性リウマチは悪化の一途を辿っています。
真っ先に手から骨の破壊が始まった私は、右手の人差し指の付け根なんかは24時間痛みを持っています。これが、根を詰めすぎるとすぐほかの部分にも炎症が起こる。
ショートカットキーを駆使する左手もしょっちゅう痛みを抱えるようになり、服用と点滴を続けていても数値は良くなりません。
忙しかった12月は、寒さのせいもあってか手のこわばりと痛みがひどくて、回復しないうちに仕事するせいか体力の消耗が激しく、午前中に力尽きて午後はベッドで横になる日も多かった。
まぁ、膠原病なんてね、難病だしね、一生付き合っていかないかんのよ。
この体のせいで、普通の会社で正社員やパートとして働くことは諦めた。いつ炎症が起こって動けない日がくるかわからない私には、在宅でできる仕事しかない。
でも、ライターという生業を選んだことは本当に良かったと思っています。なんたって融通が効くからねぇ、診察もちゃんと受けられるししんどいときは自由に休めるし、体の調子をみながら働ける環境って本当に大事。
その分、夜まで仕事していたり睡眠時間を削ったりすることはもちろんあるけど、それでも、ちゃんと納期に間に合わせて書けています。まだ仕事の量が少ないせいもあるけどね。
悪くなった今後のことなんか考えても仕方ない。いつだって、そのときの自分でやるしかない。
免疫力を下げることはひたすら避ける、メンタルも体力も健全に保つ努力をするだけ。
そのために、ジムにも通うし息抜きもする。ジムは私の一番のストレス発散。頭からっぽにして大汗かいて動く時間、仲間と笑顔で過ごす時間は私がただの私に戻る大事な場所。
痛みと戦うには体力が必要なので、食事制限のきついダイエットなんかはやらない。今は筋トレやストレッチも家でするけど、目標はレスリングの吉田沙保里選手です。
リウマチなんかに私は負けない。一生付き合っていくのなら、コントロールするのは私だと、いつも思っています。
来年に向けて

そういやぁ、今年の後半で悲しかったのは知人から「主婦がフリーランスなんて、旦那の収入があるからできるんでしょ」「ライターなんて簡単じゃん」と陰で言われていたことかなー。
・・・簡単かぁ、そう言うたことは一回もないけどなぁ。
お金を稼ぐのが簡単なわけねぇだろ。— ひろた かおり (@hiro_parallel00) 2017年12月28日
これね。
軽い気持ちでつぶやいたらちょっとした反応があったので驚いたんだけど、そうかやっぱり無視できない内容ではあるかなと。
これを口にした女性は40代後半で未婚の実家暮らし、仕事は何をされているか知らないけど、特に交流のある人ではない。
ただ、このことを私に話してくれた友人が女性に「何か(私の書いた記事を)読んだの?」と訊いたら「は? ないない」と手を振られたらしく、それに友人は憤っていた。
「読みもせんと、何も知らんとようそんなことが言えるわ」
ほんまにね。
繰り返すが、お金を稼ぐのが簡単なわけねぇだろ。
私の身体的な事情も知っていながら、ライターの仕事を「旦那の収入があるからできること」「簡単でしょ」と言い切れる根拠は何処にあるんだ。
どんな仕事であれ、継続して報酬をもらい続けることは決して当たり前ではない。終身雇用制度さえ危うくなっている現代で、会社に属せずひとりで道を切り拓いていくことは、絶え間ない努力と根性と、諦めないメンタルと、これが好きだと確信できる自分でいることが必須になる。
何をどう言われたっていい。他人にどう思われたっていい。
それは相手の問題であって、私の課題ではない。
私はこれからもこの自分で仕事を続けていくつもりだけど、この人は来年も私を見て同じように思うだろうか。
どこかで私の名前の入った記事を目にして、それが例えば自分が良いと思った記事であったら、この人は同じように「簡単に書いた」と思うだろうか。
恐らく、「ライター」という仕事について、特にこれだけ「Webライター」を名乗る人が増えた中で、この女性と同じように感じる人は少なくないだろうと思う。
「こたつライター」と揶揄されるように、どこかで「お手軽」「誰でもできる」というイメージが先行しているのも事実だ。
それでも。
人が選んだ生業について、何も知らないまま「簡単」と口にしてしまうのは、とても危険なことだ。
それは私だけでなく、この道を選んだ多くの人を傷つける。もし、この女性の親友が私と同じ仕事をしていたら。家族がクラウドソーシングを頑張っていたなら。
そこに苦労はないと、言い切れるだろうか。
来年は、もっと仕事を増やすつもりでいます。こういう人を少しでも減らすために、この道しかなかった人間がどれだけ努力しているかを、もっと知ってもらいたい。
恋愛以外の分野でも執筆のお仕事をいただけるようになり、来年は仕事の幅を拡げたい。
あと、取材もしたい。カメラ買いたい。
すっかり手を引いてしまったアフィリエイトだけど、このブログでも良いものを紹介していきたい。
自分に枠を付けず、出来ることはどんどん挑戦していこうと思います。今年と同じように。
私は私を愛しているか
私のモットーは、「自分の幸せは自分で決める」です。
幸せであることを、誰の責任にもしたくない。
今年、ふと「自己実現」という言葉を思い出しました。
ライターという仕事を通して、私は自分のなりたいものを実現できているか。
私は何になりたいのか。
夢はある。それは叶うと確信している。
その「夢」を、「なりたい私の実現」と結びつける。
私の強みは、自分が後悔するような選択をしないこと。
粘って頑張って、もういいよと納得できるまでは絶対に引かない。
どんなにみっともなくても、泥臭いことでも、それが私。
いつでも自分を褒めたい。いつだって私が一番私を愛する存在でありたい。
それが、周りの人を幸せにすると知っているから。
私の幸せは、ほかの誰でもなく私自身に責任がある。
これを忘れずに、来年も地道に努力を続ける一年にしたいと思います。
今年、関わってくれた皆さまへ。
私を愛してくれて、ありがとうございます。
皆さまのおかげで生きてこられた一年、いただいたお気持ちもかけてくださったお言葉も、すべてが私の糧です。
油断すれば、すぐに忘れられてしまうような存在ですが。そうはならないよう、来年も精進してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
良いお年を!
ひろた かおり
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