さて。
信頼しているクライアントさんに勧められて買ったのですが。
めっちゃ勉強になります。
私の場合はとにもかくにも「読ませる文章」を書きたくて買ったんだけど、ほんまに「たかが文章、されど文章」、面と向かって話すより相手を動かすことができる、ということを実感出来る。
相手が目の前にいない時、気を遣うのが「言葉」。
例えば、友達を食事に誘う時。
「明後日の土曜日とか、ランチ行かん?美味しいパスタのお店があるがって~」
と気軽に書いてみる。
仲の良い友達ならこれでももちろんOKなんだろうけど、例えば相手が「片想いの男性」の場合。
「明後日の土曜日、ランチ行かん?クリームソースが絶品で生パスタを食べられるお店があるがやけど」
と書くと。
もらった相手はどうだろうか、ただ「パスタ」と書いてあるより、「クリームソースが絶品」「生パスタが食べられる」の情報が加わることによって、より「食べている自分」を想像出来る、のだ。
これだと「行ってみようかな」って気になるでね(なるでね?)。
自分の立場に置き換えてみるとよく分かる。
単純な話で、「先日は美味しいお菓子をありがとう」って言われるより、「先日はお菓子ありがとう、甘すぎなくて食べやすかった」と言われる方が、感想が付いている分ずっと嬉しいし相手への印象も良くなる。また次も贈ろうかな、という気になる。
「相手を動かす」っていうのはこういうことで、いかに「言葉」で「感情」を揺さぶることが出来るか。そして「行動」を起こさせることが出来るか。
なので、「相手」をきっちりと定めることが必ず必要、そしてとても重要になる。
きちんと「その人」に語りかけることが出来ているか。目の前にいるつもりで「言葉」をかけているか。
「人を操る」って書いてあるとちょっと胡散臭いというか、身構えるかもしれないけど、内容は至って良質、騙すとかそういうたぐいのものではなく、いかに相手に気持よく行動してもらうか、について分かりやすく書いてある。
私はこのDAIGOって人はテレビでしか知らないんだけど、でもこの人のトリックというか、心理術が外れたところを見たことがない、ということに気がついて妙に納得してしまった。
うまいこと誘導していくんでね、自分が欲しい答えに。
短い言葉をかける。相手の反応を見る。ほんでまた違う角度の言葉をかける。そうやって色んな方向から相手を刺激して、知らず知らずのうちに「それを選ばざるをえない」心理にもっていく。
決して長々と語りかけるわけじゃないんだけど、ここがミソなのか、「考えすぎることがないように直感に語りかける」のかもしれん。
文章もそれと同じで、決して「誘導されている」と気付かれないまま、自然と「その答えを選ばざるをえない」心理にもっていくこと。
ライターとしてブロガーとして、もっと文章力を磨きたいと思って買うた本やけど、奥の深い世界がめっさめさ楽しかった。
あと、このDAIGOって人の文章は読みやすい。改行、余白、テキストの色の変え方もうまいし、見出しの文章なんかもちゃんと考えられていて、あぁこういうことかー、などと思いながら。
ライターやブロガーじゃなくても、普段、友達や彼氏や家族にメールやLINEする時なんかでも、絶対に役に立つ一冊です。
これマスターしたら、私は夫に「ル・クルーゼの新色買うて」で使うつもり。
【こちらの記事もオススメ】
■ もう一度「ライティングの基本」を考える。「新しい文章力の教室」
■ どんな写真もストーリーがある。見えない「背景」を楽しむ「DELISTAGRAMMER’S BOOK」
コメントを残す