「Instagram」の何が面白いかって、「色んな人の日常をのぞくことが出来る」こと。
私は主に料理系、育児系、あと地元系の方々をフォローしていますが、リアルタイムで更新されるたくさんの人の「日常」を、写真で楽しめるところが気に入っています。
写真の説得力って、テキストで目に入るよりずっと多くの情報を与えてくれるところ。
テーブルに載ったケーキの写真、「○○のお店で買いました!」とだけ書かれていても、ケーキの乗ったお皿、下に敷かれたランチョンマット、テーブルの色、後ろの壁にかかっているドライフラワーなど、ひと目で、いろんな情報=主にその人のことを教えてくれる。
書かれていないことでも、写真から伝わるというか、「背景」が見えるところが楽しい。
あぁ、リサ・ラーソンがお好きなんだなとか、アンティークを集めていらっしゃるんだなとか、カッティングボードの種類が増えてるなとか、その人の「日常」のストーリーを垣間見ることが出来る。
もちろん投稿する側も、特にフォロワーの数が多い人ほど自分の個人情報が出てしまわないように気をつけていらっしゃると思うけど、だからこそ慎重に切り取られた一瞬って「力」がある。
私が登録した時からずっとファンで投稿を楽しみにしているのが、「higuccini」さん。
自分で作られた料理の紹介をされているんだけど、とにかく美味しそう!
真上からのアングルがほとんどだけど、料理の表情というか、コントラストが綺麗で迫力がある。
また小物の使い方もすごく臨場感があって、その料理を食べる「背景」を伝えてくれる。
・・・餃子の写真が多めで、見ていると作りたくなります(笑)。

「DELISTAGRAMMER’S BOOK」は、主に料理系で人気の高いインスタグラマーさんたちの写真を集めたもの。
私がフォローしている方もたくさん出ていらして、プロフィールや写真のテーマなど、投稿にまつわる色んな話が載っていて、いかにInstagram=自分の日常を愛しているか、よく分かる。
higucciniさんももちろん登場しているんだけど、写真の撮り方のコツ、レシピまで載っていて、これはお得だと思いました(笑)。
この本の良いところって、とにかくページの作りがオシャレ。
可愛い手書きのイラストでポップな感じにしてあったり、写真の良さをしっかり感じさせてくれる余白の取り方だったり、higucciniさんのページは黒の背景に赤いテキストが使われていて、すごい存在感。
Instagramでお馴染みの、色んなハッシュダグの特集も個性のある写真がたくさん載っていて、めくっているだけでテンションが上がります。
写真の数だけ背景がある。
その見えないストーリーを凝縮して楽しませてくれる「DELISTAGRAMMER’S BOOK」は、Instagramをやっている方だけじゃなく、料理本としてもセンスの高い本で、オススメです。
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