「人の成功にうろたえるより、自分の足元を見ること。そこからしか動けない」
先日クラウドソーシングについて登録をお手伝いさせてもらった友人の言葉。
「ツイッターとかでがんがん稼ぎゆう人見たら焦るがってね」
と言って返ってきたセリフがこれだった。
いい言葉だよなぁ、と思う。
「ヒロちゃん、焦ったってよ、自分の歩みは自分で進めるしかないがで」
・・・・げにまっこと。
彼女は高校を卒業してから長いこと銀行で働いていた。
最初はお互いに励まし合っていた同期が、昇進して身分が変わったり、また結婚が決まって退社していくのを目の当たりにするたび、「相当焦った」そうだ。
「取り残される感覚」って、怖いよね。
周りの目も気になるし、と彼女は続けた。
「お局さまじゃないけどよ、いつまでおるがって空気、あるやんか。それがもう嫌でよ」
だからひたすら仕事を頑張ったそうだ。とにかくミスがないように注意して、「この人なら任せて大丈夫」と思われるようになったと。責任のある業務もさせてもらえるようになったと。
「大変やったがやねぇ」
「うん、でも、周りが成功しゆ姿が励みになったがよ。うろたえるというか焦ったけど、でも自分もああなれるって」
そして、今のご主人と出会い、数年前に寿退社して専業主婦になった。
辞めて良かったの、と以前訊いたことがあるんだけど、ご主人が転勤する可能性のある仕事をされていて、早く子どもが欲しかったのだそうだ。
「いざ転勤が決まった時についていけるように」
その潔さが、いいなぁと思う。
現在一人のお子さんがいるんだけど、幸いまだ転勤の辞令は出ていなくて、あと数年は高知にいられるのかもしれない。
それで、クラウドソーシングに挑戦してみようと思ったわけなんだけど、彼女なら以前のようにしっかり足元を見ながら進んでいけるんだろうな。
周りが輝いて見える時って、やっぱり羨ましいんだよね。
自分よりスキルがある、ツテがある、何時間も仕事をしていられる時間がある。
自分には足りないものばかりで、そういうのを見ていると苦しくなったり。
でも。
私の知らないところで、きっと大変なこともあるし、苦しいことだってあるんだよね。いちいち言わないだけで。
それに、私以上に努力をしているはず。朝早くから記事に取り掛かって、それから出社している女性の方だっている。
努力した成果なんだから、当たり前なんだと。
そんな姿にうろたえるんじゃなくて、自分の足元を見るのは、頑張りを確認したいから。
私は努力してる?
本当にやってる?
まだ頑張れるんじゃないの?
追い込むことは良くない。無理したくてもできない体だけど、過度なプレッシャーを自分にかけても仕方ない。
そうじゃなくて、「自分の歩みは自分で進めるしかない」んだから、やれることをしっかりやっていこうよ、と。
そう思った。
下ばかり向いちょってもいかんけどね、足元がおろそかになったら転んじゃうからね。
「人の成功にうろたえるより、自分の足元を見ること。そこからしか動けない」
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