さて。
先日「U-NEXTで観るならコレがおすすめ!【洋画編】」を書いたのですが、今回はM・ナイト・シャマラン編を。
好きですシャマラン監督。
ストーリーの面白さとかは当然として、独特のギャグにハマる。なっしアルミホイルで帽子作るの、なっし観葉植物にまで話しかけるの、なっし片腕だけ鍛えるの、なっしそれを当たり前にやってるの!!という。(注:「なっし」=「何故」)
熱狂的なファンが多く、シャマラニアンという造語まで生み出したシャマラン監督、新作が出る度に「本人出演」でも話題になるんだけど、「あ、おったおった」と見つけるのがまた楽しい。
「スチュアート・リトル」好きなんだけど、シャマランさんが脚本書いたって知ってめっさ嬉しかった。こういうほっこりもやれるんやなぁ。スチュアートかわいいよスチュアート。

M・ナイト・シャマラン(監督)ってどんな人?

(写真:映画.com)
幼くしてアメリカ・フィラデルフィアに家族で移民。8歳でカメラを手にしたシャマラン少年はスティーブン・スピルバーグを師と仰ぐようになり、高校卒業までに40本以上の映画を製作する。その後、ニューヨーク大学の映画科に入学し、92年の卒業制作作品が批評的に成功を収めた。
引用:映画.com
なぜシャマラン監督を取り上げたかというと、「ストーリーが濃い」作品が多いから。ハマる人はハマります。私は「シックス・センス」の前に「サイン」を観て、一発でハマった。
この人の作品はほとんど観てるけど、どれも「濃い」。「シックス・センス」は超有名なのでラストのオチも知ってる人は多いと思うけど、よう考えついたなぁ、と深いため息をついた。子役のハーレイ・ジョエル・オスメント君の演技は完全にブルース・ウィリスを食っていた。
ラストでびっくり系は「ヴィレッジ」なんかもそうだけど、ただ驚くんじゃなくて、それまでの伏線がね、あぁこういうことだったのか・・・と収束されていくカタルシスが好き。オチまで変に引っ張るんじゃなくて、その場面ごとにしっかり演出されてる。ラストでそのシーンをちゃんと思い出せるのよ、「濃い」から。
ほかに超常現象系も見応えがある。正直、トンデモやなぁと思うけど、ストーリーは分かりやすい(理解しやすい)。その「理由」がはっきり見えるからちゃんと観ることができる。
「シックス・センス」の印象が強すぎてシャマラン監督といえばどんでん返し系の人、と思われてるのが残念だけど、魅力はそこじゃない、キャラも個性的だしまっとうにぶつけてくるギャグのセンスも面白いし、演出が濃い。だから好き。

これを観ればあなたもシャマラニアンになれる!
サイン(2002年)

【ストーリー】
ある日突然現れた、ミステリーサークルのような「模様」。それから主人公たちの周りでは怪異なことが続く。そして遂に姿を現したのは、宇宙人だった・・・。
【見どころ】
主人公はメル・ギブソン。妻を交通事故で亡くして以来、どこか自暴自棄になって信仰も捨ててしまい、バタバタする家族に対してもどこか冷めていて取っ付きにくい。
街でも続く超常現象の中である青年と対峙することになるんだけど、そこから少しずつ、感情を取り戻していくさまが丁寧に描かれています。この「やっとコイツと話すことができた」シーンはしっかり観たい。
主人公の弟を演じるホアキン・フェニックスの、兄と対象的に必死に「対策」をする子どもじみた性格が可愛い。「アルミホイルの帽子をかぶれば頭の中を読まれない!」って本当に作ってかぶっているシーンは最高(でもちゃんと子どもたちの分まで作ってるんだよ)。
【シャマラニアンポイント】
奥さんの最後の言葉。壁にかかったバット。ラストのメル・ギブソンの背中。
主人公の抱える闇は深い。それが「宇宙人襲来」という非日常的な事態に巻き込まれることで変化していく様子が分かりやすい。
奥さんの交通事故のシーンは本当に胸が痛くて(でも必見)、信仰を捨ててしまうほどつらいのも分かる・・・。
宇宙人の造形もはっきりしているし、「サイン」の意味も理解できるし、「宇宙人退治」と「家族愛」が同時に楽しめるオトクな作品。

【「サイン」予告編】
ヴィレッジ(2004年)

【ストーリー】
その村には掟があった。森に入ってはいけない。赤い色は使ってはいけない。警告を知らせる鐘の音を聞き逃してはいけない。ある日、恋人が重症を負った主人公は、意を決して街へ行こうと森へ入るが、そこには伝説であり禁忌でもある「語ってはいけないもの」が待ち構えていた。
【見どころ】
脚本が最高に面白い。目が見えないというハンデを抱えた主人公の、閉鎖された村でしか過ごしたことのない純粋さと、「すべてを知っている」ほかの住人との対比が面白い。
この現代で自給自足、ファッションも中世のようなスタイルで過ごす人々の、時代遅れだけど村を必死で守ろうとする意味が、ラスト数秒できっちり分かるカタルシス。
ここでも主人公の恋人役で出演しているホアキン・フェニックス、今度はまともな(?)青年役で、主人公との愛を静かに育てようとする姿に萌える。
【シャマラニアンポイント】
村の「正体」。「語ってはいけないもの」。赤いフード。
盲目のまま一人で外の世界に行って、無事には帰れないよなぁ・・という不安が吹っ飛ぶラストが秀逸。この主人公の演技がひたすら良い。主人公が盲目である、っていうのは最後まで大きなポイント。
村人たちの終始違和感を残す対応も、ラストですべて納得させられるカタルシス。
あぁでもシャマラン監督、今回はそんなところにいたのねん・・・。

【「ヴィレッジ」予告編】
ハプニング(2008年)

【ストーリー】
「それ」はある日突然やってきた。いきなり髪留めで自分を刺す女性、工事現場から次々に身投げする作業員たち、「思考」を奪われた人間。原因も理由も分からずひたすた逃げる主人公たちが最後に下した決断とは。
【見どころ】
序盤はショッキングなシーンが多く、こういう「びっくり」もシャマラン監督好きだよなぁ、という。とにかく意味不明っていうのが怖いんだけど、その「正体」もあっさり判明(と言っていいのか)する。
わかったところで手も足も出せずにひたすら逃げる主人公たち、そして逃げた先でも「ハプニング」。パニックものとしてはよくある「人間が一番怖い」系でもあるんだけど、今回は視覚的にショックを受けるシーンが多々あるのでホラーとしても楽しめる作品。怖い・・・んだけど、ちょっと拍子抜け。それがシャマランクオリティ。
主人公のマーク・ウォールバーグは普通のオッサン、ちょっと家庭に事情があって、その違和感と戦いながらも家族を守ろうと必死なんだけど、ちょこちょこ抜けてる。萌える。
【シャマラニアンポイント】
ハプニングの「正体」。奥さんが情緒不安定な理由。ラスト。
主人公の空回りぶりとか、友達夫婦のラストとか、せつない部分がたくさん。世界がパニックになるスケールのはずやのに、ほんと主人公の身近な部分しか描かれないのがまた怖い。
「正体」がねぇ・・・・・・夫は「ハプニング 2」を作るはずって本気で思っていた。
観葉植物に必死に話しかけるマーク・ウォールバーグは必見。あそこは笑った。

【「ハプニング」予告編】
今回オススメした作品は全て「U-NEXT」の見放題の中にあるので、チェックしてみてください。私自身も現在無料お試し期間中なんだけど、ずらりと並ぶシャマラン作品に久しぶりに胸が高鳴った。
「U-NEXT」ならシャマラン監督の作品も見放題!
ほかにも「デビル」はシチュエーションスリラーというかホラーで面白いんだけど、これは製作に関わっただけだからなぁ。本人も出演してないし(探したのに)。
これもちゃんと「正体」が明かされます。ていうか当時散々Twitterでネタバレされてつらかった。
ファンタジーなら異色の「レディ・イン・ザ・ウォーター」、これで「片腕だけ鍛える実験」をやっている男に笑って欲しい。たったひとつの狭いアパートで冴えない中年たちが繰り広げる「世界を救うお話」、素敵。
オンデマンドの良いところって、「待たなくて良い」ところ。終わったらすぐ次を選ぶことが出来るってストレスがなくて最高。
レンタルに行く必要もない、返却の手間もない、観たくなったらその場で探せる手軽さも魅力。
私は、晩ごはんを作っている時に息子にちょっとアンパンマンを見せたりしています。スマホで再生できるのでキッチンの椅子に座って待ってもらっている間なんかほんま便利。
「U-NEXT」でいいなと思うのは、「ポイント制」で最新作や話題作などを観ることも出来るところ。毎月1000ポイントくれるんだけど、300ポイントくらいから準新作あたりの作品があるので、これもわざわざ借りに行く手間なく新しい作品をチェック出来てイイ。
一人の監督の作品をしっかりチェックしたい時も、「U-NEXT」なら本数が多い(120,000本)ので取りこぼしの心配がなくオススメです!

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