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たとえば。

「今日、私が○○って言ったとき、スルーしたでしょう。すごく寂しかった。ちゃんと聞いて欲しかった」

とこんな言葉を彼女が彼氏にメールで送る。

すると彼氏からは

「つまらない人間で申し訳ございません」

などととんちんかんな返信が返ってくる。

・・・・え?( ゚д゚)ポカーン

彼女は一言も彼氏のことを「つまらない人間」だとは言っていない。

でも、彼氏は「寂しかった」という最後の言葉だけが頭に入って「お前はつまらない人間だ」と言われているような気持ちになるんだよね。

彼女は、ただ彼氏に

「そうだったんだ。ごめんね」

の一言だけもらえればそれで満足するんだけど、彼氏にはその発想がない。

えぇ、とっと昔、若い頃の私がこの彼女です。

正直、思い返すと鬱陶しい彼女だったなぁというか、「寂しいならそのときにそう言えよ」って今は思うんだけどね。

どこかで酔ってるんだよね。「彼氏といても寂しい自分」に。

これを「不幸を好む体質」という。

死ぬほどめんどくさい。

でね。

このときの彼氏がまた自己肯定感の低い人で、ちょっとでも喧嘩しようものなら痛みに耐えきれずにすぐ「じゃぁもう別れようと」と言う人だった。

これは「すぐに『別れよう』と言う男の間違った愛情表現」でも書いたんだけど、ほんまそんな感じの人だった。

共感しようとしないから、おかしな理解だけが残ってしまう。

でも、男性はもともとそういう思考の人が多くて、こういうとき「そうだったんだね」と言える人って少ないのかなぁとも思う。

私は、伝え方を考えなければいけなかった。

相手がそういう「理解」しかできないのなら、

「ああいうときにスルーされたら寂しいから、ちゃんと聞いてくれた嬉しいな」

とかさ。

これだったら、彼氏の方には「嬉しいな」という言葉が残るから、多分素直に「そうしよう」って思ってくれるんじゃないだろうか。

そもそも、こちらの一方的な感情に「共感」してもらおうというのもね、無理がある。

特にこういう、構ってちゃん的な煩わしい感情は。

ネガティブな感情を相手に押し付けても、それじゃ「一体どうしろと?」ってことになる。

だから、共感が欲しいなら、前向きなものがいいんだよ。

レストランで美味しいご飯を一緒に食べて、「美味しかったね」とか

綺麗な景色を見ながらドライブして「気持ちいいね」とか

盛り上がる映画を二人で観て「興奮したね」とか

同じ気持ちを共有できることが、二人の絆を強くする。

で、そういうのがメインにあって、喧嘩とかつまづいたときは

「あの言葉は傷ついたよ」

って、事実だけを伝える。

例えば、「料理が失敗して悲しい」とか、そういう「二人の事柄以外」のものならネガティブな感情は関係に影響を及ぼさない。

「あなたに対して寂しい感情を持った」

っていうのは、ものすごく重たいし、ショックなこと。

だから、それを伝えるときは本当に慎重になる必要がある。

今の私なら、付き合いが終わる最後に言うだろう。

別れ話のときには、もうこれ以上関係が進むことはないから、ネガティブな感情も伝えて構わない。

でも、「あのときこうだったからつらかった」とか過去の話じゃなくて、

「あなたのこういうところが寂しかったよ」

ってこれまでの付き合いを振り返った言葉で言うかな。

彼氏の方には「寂しかったよ」が残るだろう。

それでもいい。それが事実だから。共感してもらいたいことじゃないから。

理解して欲しいことだから。

こういう考え方は恋愛では大事かもなぁ。

結局、「共感」を求めるっていう姿勢は相手を試すことにつながる。

「ねぇ、私の寂しさをわかってよ」

なんて、どうして相手が責任を取らなくちゃいけないのか。

自分の感情は自分で責任を持つこと。

相手が「理解」を優先する人なら、それに沿った伝え方を考えること。

最近、昔の恋愛を思い出しては、「不幸を好む体質」だった自分はずいぶんと相手を傷つけてきたなぁと反省することが多い。

絆はね、本当にネガティブな感情からは生まれないんだよ。

それは依存。

正しい結びつきは、常に相手を尊重した姿勢の中から生まれることを、すべての人間関係において考えたい。

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