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「好きなんだけど、その人を拒絶してしまう」っていう30代の男性の話を聞いていた。

最初は「好きすぎて傷つくのが怖くて防御本能が全開になっちゃうのかな」とか思っていたんだけど、空気の読めない言動で相手の女性を萎えさせたようなエピソードを聞いていると、やっぱり

「自分の本音がわかってないんだな」

と感じた。

自分の「好き」に従えないのは、「相手とどうなりたいか」って気持ちが曖昧だからで、それを自覚する、掴んでしまうと

「そうならなかった結末」

を受け入れるエネルギーがないから見ないフリをするのだ。

こういう人はやっぱり受け身で、相手にとっての自分の状態を確認してから対応を決めるような場面が多くて、それを見た女性から距離を置かれる流れになる。

どうしても対等になれない。

この男性の特徴は、「自分で決めて、行動する」ような場面ははっきりと片思いとわかる女性に対してだけで、そこの努力はできるのだけど、自信のなさから”告白待ち”の状態が続き、結局は関係が進展しないままいつの間にかフェードアウトになっていた。

心が近づくと、その距離感のなかでどう振る舞えばいいか、わからなくなるんだろうね。

外見は普通で年相応のファッション、言葉遣いも丁寧で女性に対しての気遣いも当たり前にできるこの男性が、どうしてうまくいかないのか、「その人を求めながら拒絶してしまう矛盾」について話し合った。

「好きなんです。

だけど、たとえば一緒にいるときとか、ほかの男に気が向いているのを見るとすぐ嫌な気持ちになって。

僕のことをすごく大事にしてくれるのはわかるんだけど、じゃあどうしてそいつなんだ、とか悪い想像をしてしまう」

言いづらそうに自分の気持ちを出す男性の言葉で、印象に残ったのはこれだった。

「その人は、その男性のことが好きとかそういう話はしないんだよね?」

と尋ねると頷く。

「明らかに自分への好意は感じるんだけど、それが別の男にも向いているかも、と思うから不安になるんだね」

と言うと、黙ったまま首を縦に振った。

まあよくあることで、自覚がない独占欲でみずから苦しんでいる状態。

わずかな不安が「もうダメだ」になる人は多い。

距離が近くなる、相手に好かれている、そこに安らいでいたい気持ちが強くて、その安寧を壊そうとする相手を見ると強い拒否感を覚えるのだ。

だから「100%の愛情の証明」にこだわる。

それを相手の女性が示している場面も確実にあるんだけど、「100%ではないかもしれない状態」にも敏感になってしまい、別の男性と親しくしている、”自分と同じように仲良くしている男がほかにもいる”事実が怖くなる。

求めながら拒絶するのは、自分を信じられないからだ。

一緒にいたいけれど、「自分の理想から外れた相手の状態」を見るのが怖い。

それはすべて自分が一方的に作り出している矛盾で、相手の様子をまともに見ようとしないからそうなる。
傷つくのが怖いから本音が言えないし、「言わない自分」を相手がそのまま受け止めてしまうのを見て余計に心は縮こまってしまい、何もできなくなる。

「自分はこうしたい」って気持ちをしっかり自覚できていれば、相手の女性が「他人にどんなことをしているか」じゃなくて、「自分とどう向き合ってくれているか」をまっすぐに受け止められる。

女性でもこういう人は多いけど、自分の本音を見つめられない弱さは自信のなさが原因で、結局は乗り越えるしかないと思っている。

「100%の愛情であってほしい」は誰もが思うだろうけど、「自分は相手とどんなつながりでいたいか」の本音を知れば、愛情の証明よりいかに居心地よく関わっていくかを考えられる。

自分の心は揺れているけど、相手だって”常に一定ではない”のだ。
同じだ、と思うからこそ愛情を伝えていこうと思えるし、また相手の言動を受け止める器もできるのだ。

それが対等な状態で、心を開いて会話や感情のやり取りを楽しむのがコミュニケーションなんだってば。

そう言うと、男性はふうとため息をついていた。

対等な目線を忘れていた自分に気がつくと、自分の態度こそ相手にとっては曖昧で、「自分をどう思っているのかわからない」と感じさせるものだ、というのがわかる。

中途半端に好意を見せて相手の反応を待ち、それに合わせて次の対応を決めるなんてことをしているから、疑心暗鬼になるのだ。

信じないといけないのは相手の気持ちじゃない、まず「自分はどうしたいのか」って本音だけ。

拒絶を恐れるのはお互いさま。

自分だって、言動を振り返ったら相手の女性がこんな自分をどう受け取るか、想像できるでしょ、と。

「期待通りでなかった結末」であったとしても、それを受け止めるエネルギーは、その人と楽しい時間を過ごせた自信が作ってくれる。

「自分はきちんと愛情を伝えることができた」という単純な事実だ。

「コミュニケーションってあなたはよく言うけれど、具体的にどうすればいいんですか?」

と質問されるけど、

「対話だよ。

どんな話題でもいい、二人のことじゃなくてもいいから、会話するんだよ。

お互いの考え方とか意識とか、そういうのを受け止めあう時間が距離を縮めるんだよ。

無理に恋愛の話じゃなくてもいいし、何も思いつかないなら相手の好きな花をプレゼントしてみるとか、小さなサプライズを用意してそこからネタを広げてみるのさ。

”楽しませないといけない”って構えるから大変なんであって、普通に好きな花を質問してみたり好きなお店はどこか訊いてみたり、あなたのことを知りたいですって素直に出せばいいだけさ。

LINEが大変なら電話でもいいし、食事でもお茶でも誘えばいい。

好きな気持ちは伝えない限り絶対に届かないんだよ」

というのが答えになる。

「花を贈る」ようなサプライズは、実際に私がされてうれしかったこと、またほかの女性からも「テンションが上った」と聞いているもので、こういう小手先のテクニックでも効くことは確かにあるのだ。

「あなたを好きです」と伝える自分から逃げてはいけない。

その前に、「自分はこの人とどうありたいのか」の本音を正しく見ないといけない。

相手を受け入れる勇気は、自分の気持ちに素直になることから生まれると私は思う。
それが対等。

今すぐできないのもわかる、だから会話をね、少しずつでいいから互いを知っていく感情のやり取りをね、楽しもうね、と。

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